前回の続きです。
頭痛のない閃輝暗点と家族の既往歴からMRI検査を受ける事になった私です。
何度も聞かれる「閉所恐怖症ではないか?」に少しずつ不安が募ってきますが、CTのような検査だと思っていた私は暢気に構えていました。
MRI検査は強力な磁石のため、金属を身につけていると大変な事になるらしく(ペースメーカーなど体に埋め込まれている金属もダメらしいです)、着ていた服も脱いで検査服に着替えなければなりません。
検査室に入る前に3回、チェックを受けた後に薄暗い検査室へと移動しました。
MRIの機器を見ても、「あの穴の中に入るだけでしょ?」とまだ余裕な私。
ストレッチャーのような場所に横になるように言われ、頭が動かないように固定されヘッドホンをつけられます。
「何かあったり、検査の続行が無理だと思ったら押してください」とナースコールのようなボタンを渡されました。
このあたりから、部屋の薄暗さもあってか何とも言えない不安が押し寄せてきます。
内心は「検査の続行が無理とかどういうこと!?何が行われるの!?」と緊張し始めてます。
そして・・・
固定された頭部にかごのようなものを被せられました。
このかごが、なぜか滅茶苦茶怖い!!
これから拷問されるかのような何とも言えない恐怖がじりじりと迫ってきます。
そんな中、検査技師さんが説明をしてくれます。
「これからMRI検査のために狭い空間に入って15分ほど頭部を撮影します。少しでも動いたら撮り直しになります。ものすごく狭いので、恐怖や不安を感じたら遠慮なくボタンを押してください。また、大きな音がしますが音だけなので安心してください。出来れば、ずっと目を閉じていた方が楽かもしれません。」
さっきまでの暢気な気分はどこかへ飛んでしまっている私は、かすれた声で
「・・・・はい。」というのがやっとでした。
そしていよいよ検査の開始です。
ゆっくりと体が動いてMRIの機械に吸い込まれていきます。
頭を固定されて、変なかごを被せられ、体の自由を奪われたまま狭い穴へ・・・。
この穴。
見た目より、想像より・・・。
めちゃくちゃ狭い!!!
先に言っておきますが、私は閉所恐怖症ではありません。
それなのに、体を固定された状態であの狭さの穴に吸い込まれていく時はもう
恐怖!
恐怖しかありませんでした。
すぐに棺桶を連想してしまいました。
もう恐怖で呼吸も浅くなってきて、脈拍があがってきて息苦しくなってきて、思わずボタンを押してしまいそうになってしまいました。
これは目を閉じるしかないと、目を閉じると同時に今度は鳴り響く異音。
ガンガン!ガンガン!!ドッドッドッ!!カンカンカン!!
など、今まで聞いたことのないような大きな音が頭のまわりをぐるぐるしています。
もう後悔でいっぱいです。
検査が始まる前になぜ、「怖い」と言わなかったのか・・・。
(閉所恐怖症や不安の強い人には、鎮静剤のようなものが処方されるらしいです。)
頭を動かすと検査のやり直しになるらしいので、意地でも1回で終わらようと体に力を入れると、余計に心拍が上がって息苦しさが襲ってきます。
怖えぇよ!もう2度とやりたくない!!
15分という時間が1時間くらいに感じられました。
検査が終わって、技師さんが足をぽんぽんと叩いてくれた時は天使が舞い降りてきたのかと思ったほどでした。
人のぬくもりってあったかい・・・。
そして、ゆっくりと機器から出て謎の頭のかごを外された時は、無事に生還できた事への感謝がいっぱいでした。
検査技師さんに、「めちゃくちゃ怖かったです!!」と言うと
検査の途中というか、機械に体が入るとすぐにボタンを押される人が結構いるらしく(その日も3人ほど途中でやめられたとか)検査前に閉所恐怖症ではないか何回も確認するらしいです。
検査室から出た時の、あの解放感・・・。
生きてるって素晴らしい!!!笑
でも、本当に怖かったです。
怖がらせるつもりはありませんが、もしMRI検査をされる機会があったなら
機械に入る前に目を固く閉じて、検査が終わるまで決して目を開けない事
をおすすめします。
大きな音は、うるさいですが我慢できないような不快な音ではないです。
とにかく目を開けない事!!
これです。
ちなみに、検査結果は異状なしでした。ε-(´∀`*)ホッ
ただ、閃輝暗点が頻発するようならばまた来てくださいと言われました・・・。
次回MRI検査をするなら、鎮静剤をお願いしようと固く心に誓いました。
MRI検査を控えた方へ少しでも参考になれば幸いです。
読んで下さりありがとうございました。
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