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股関節石灰沈着症の激痛と亡き父の思い

今から約2年前に父親が亡くなったんですが、父は癌が全身に転移しており、骨に転移した癌のせいで股関節の周囲が痛いとよく言っていました。痛みを緩和する目的で放射線治療も受けましたが、その治療と入院のために一気に体力と認知力が低下してしまい、あっという間に亡くなってしまいました。

そんな父が亡くなって、お通夜の日の朝、私は横になっていられないほどに腰から右の股関節にかけて痛みを感じました。歩くこともままならないほど痛くて、1階分の階段を下りるのにも10分以上かかり冷や汗がダラダラと止まりません。

私は、父が「ほら、ワシはこんなに痛かったんやぞ!!」と言っている気がしていました。

父の最期は、痛みもあって自分で歩けなくなっていました。

ベッドの横にポータブルトイレを置いて使っていましたが、やがてそれも難しくなったのでおしめをしていました。パッドやおしめの交換自体は慣れているので、特に問題はなかったんですが、交換時にどうしても体を転がさないといけません。

 

その時に、「痛い、痛い」とよく言っていたのです。「ごめんね。すぐ終わらせるから、ちょっと我慢してね。」と言いながら毎回替えていましたが、その時の痛みを私に教えたかったのか・・・と一瞬思いました。

おしめ交換の数回、体を転がすだけでかなりの激痛だったはずです。

 

ブログで書いた事はないのですが、私は母との折り合いが良くありません。

私は父方の祖父母と父に可愛がられて、育てられました。

自分でもわかるくらいに溺愛状態でした。

 

だから、そんな父が私に痛い思いをさせたい。自分の痛みをわからせたい。とは思わないなと思い、お通夜の準備の合間をぬって近くの整形外科へ行きました。

 

そこで診断されたのが

「股関節石灰沈着症」でした。

 

股関節周辺に何らかの原因で石灰が沈着し、時には激痛で歩行が困難になる事もあるそうです。

 

私の場合、かなり大きくて深い場所に石灰が出来ており、薬だけでは治療が難しいかもしれないので、長い針を刺して石灰を砕くと言われたのですが場所が深すぎて届かずに、結局は痛み止めと炎症を抑えるためのステロイド注射、石灰を溶かすための服薬治療をすすめる事になりました。

 

幸いな事にすぐ治ったんですが、あとから先生に

「もう少し放置していると手術が必要だったかもしれない。珍しいくらい深い場所で、大きかったためにもしかすると、術後は歩行が少し困難になったかもしれない。」と言われびっくりしました。

 

そして、父は私に痛みを味あわせるなんてことをしたのではなく、

「はよ、病院へ行け!!!」と教えてくれたんだな~と思い、感謝しました。

ちょっとでも、意地の悪い事を思ってごめんなさい。

きっと父は天国で「ば~か」と笑っている事でしょう。

 

父から引き継いだ業務に追われ、家では父の介護をしていたので当時は疲れがたまりまくっていました。なので、本当にたまたま時期が重なっただけだと思いますが、それでも何となく子を思う親心というか、魂というのはやっぱりあるのかなぁと思った出来事でした。

 

同じ姿勢を取り続けていたり、「リン」を含む食事を過剰摂取していたりすると石灰沈着の原因になりえるそうです。私は、股関節でしたが肩や膝などの関節には、どこでもできるらしいので、皆さんもお気を付けください。

 

読んで下さりありがとうございました。

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