先日、豆まきの絵本を次男と読みました。
絵本の内容は、豆まきの童謡に合わせたもので
最初は「鬼はこっそり逃げていく~♪」で鬼が逃げていく絵が描いてあります。
次に2番の歌詞に合わせて「早くお入り福の神~♪」で
福の神はみんなと一緒に楽しく過ごしています。
そして、その様子を寂しそうに眺めている鬼。
それに気づいた子どもたちは、その鬼も一緒においでと誘い、
みんなニコニコしてめでたしめでたし。です。
「鬼」を差別せずにみんな仲良く。
みんな仲良くする事は良い事です。特にこの絵本では鬼も可愛らしく描かれており、鬼が悪い事をする描写もありません。
ただ「鬼」というだけで、家の中に入れてもらえない可哀そうな鬼が描かれているだけです。
ここだけを見ると、こどもたちの行動は優しくて良い事をしているのでしょう。
でも、最近のこの多様性というか、何でもかんでも「みんな仲良く」という風潮に私は疑問が残ります。
そもそも節分の鬼って「病気や不幸」といった災いで、豆まきとはその「鬼」に豆を投げてを追い払う意味だったはず。
他にも「自分の中にある悪い心」を鬼として、自分の心から追い払うという意味もあったはず。
そういった事を教えずに、みんな仲良くする事が正しい事だよ!みたいな変な刷り込みみたいなのが嫌なんです。
絵本の内容を見ると、せっかく福を引き入れたのに自分から災いを引き入れて、自分の心の悪い部分も追い払わずに心に貯めていく事になります。
むしろ、災いを引き入れない事が悪い事のような描写。
たかが絵本ですが、されど絵本。
子供って色んな事をびっくりする勢いで吸収していきます。
「鬼」がすべて悪者で排除しろ。というわけではありません。
「泣いた赤鬼」のようなお話もあります。
そうではなくて、「鬼」として描かれている意味も考えずに「みんな仲良く」だけを全面に押し出してくることが気持ち悪いんです。
極端な話かもしれませんが、
熊が住宅街に下りてきて、駆除しようとすると熊を直接見たことも無いような人たちが安全な場所から抗議するような。
犯罪被害者に向かって加害者にも人権があるんだよ!と説教するような。
保護した難民が、その国のルールを無視して自分たちの自治権を認めろ!と騒ぐような。
頭のネジがイカれてる正義を振りかざす人を作り出すような風潮が気持ち悪くて仕方ないです。
まぁ、気に入らないならその絵本を読ませるな。で終わる話なんですが・・・。
ちょっと気持ち悪さを感じてしまったので吐き出しました。
あくまで個人的な感想です。誰かの考えや思想を否定するものではありません。
不快に思われた方がおられましたら、すいません。
読んで下さりありがとうございました。
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